ちゃいはね・ひすいろう 25

アッサラーム・アレイコム

ご機嫌、如何でしょうか。
本日はお暑いところ、お買い上げ下さり、
または立ち寄ってくださって本当にありがとうございます。
当方、マイナーなイスラーム文化(建築)のサークルでございます。
以前は歴史のすみっこで細々と、最近はもっぱら旅行で
参加させていただいておりましたが、
一昨年の冬から評論にお邪魔させていただいております。
よろしければどうか、しばし、おつきあい下さいませ。
今年も暑いですね。またまた猛暑です。

★何とか新刊、間に合いました。
 アフリカ本2です。しかも何故か二分冊になってしまいました(自分でも何故?)。
72ページと68ページ。
 去年、猛暑で果てたので、今回は早めに進行していたのに。
何故、書いても書いても終わらないの?  
 しかも芋づる式にネタが出てくる…。

 前回の『カーツーム』『四枚の羽根』であまりにも、アフリカの昔の風景が綺麗で、
『ジャングル大帝』を思い出させられて、他にもあるらしいので、観てみた…。
というのが、そもそもの動機なんですが…。

 で、たまたま『カーツーム』と同時期くらいに作られて、
植民地映画三部作(『アラビアのロレンス』と)といわれる映画があるというので、
観てみたのが『ズールー戦争』。
これが舞台が南アフリカだった。 

 南アフリカというと、アパルトヘイトしか知らない自分。
もちろん、これはその前の時代。
しかも日本語の歴史書ではほとんどスルーされている。
何故?

 映画を観ただけでは、人物も歴史背景がわからん。
分からないと気になる、悪い癖(笑)が出て、
つい、色々と調べちゃいました。
なんで戦争になったの?

 で、ズールー人の始祖のシャカという英雄の映画があるらしい。
というので、それにも手を伸ばして。
いや、これは面白かったです! 

 そうなると、また、シャカって誰?(笑)。

 それからチャーチルやガンジーも若い頃、南アフリカにいたって? 
どれどれ…。

 それからひかわさんが、『ソロモン王の洞窟』というのが、
ズールー人をモデルにしているらしいというので、
じゃあそれも観てみようということに。

で、ハガードの原作を読んでみたら、色々とまた面白いことが出てきて…。
さらに謎も出てきて…(笑)。
英国の植民地政策がこっちの方がわかりやすい(笑)。 

 それからやはりひかわさんから、トールキンも南アフリカ生まれだと聞いて。
じゃあそれも入れようということになり…。

 まあそこまでは予定してたので、いいとして。

 萩尾望都さんの『バルバラ異界』にも南アフリカがからんでくる?
 何かアフリカの世界観とか、関係あるのかな?
 シャカの伝説の翻訳者がらみで、精霊の森の話があるという。
へえ? それから超自然研究?のライアル・ワトソンという
これまた面白そうな人が南アフリカ人。

 何か調べていたら、日本との関わりも出てきて。
これがまたちょっと面白くて。
日本も危うく、アフリカの二の舞になるところだったようです。

 それからジュール・ヴェルヌの初期の作品で、
アフリカを気球探検するという話があって、
しかも映画になっているというのがあるとか
(これはナイル川水源調査ということなので、また改めて)。

マイケル・クライトン(これもコンゴなのでまた今度)とか、
ホッテントット・ヴィーナスとか、
傭兵もの映画の原作者とか
(これは舞台がコンゴなので、また改めて)。

いや、『戦場のメリークリスマ ス』の原作者まで、
南アフリカ生まれとは思わなかったですね。ふう。

 ついでに借りたので観た『シーナ』も面白かったんですよ
(これはケニアなのでそのうち)。

そしたらこれのビデオの予告で『ランニングフリー』というのが入っていて、
馬の話だけど、ナミビア砂漠?
 これが観てみたら、なんか『ジャングル大帝』もどきの話?で、
けっこう面白くて。

 またやはり『戦場のメリークリスマス』作者ものの映画で、
今度はカラハリ砂漠ものがあるって?
 『ラスト・ウィンド』ディズニー映画? 
いや、これも面白かったです。
どちちらもサン人の活躍が魅力的でした。

 ホッテントット・ヴィーナスの話もやはり映画があるんですけど、
まだDVD出ていないみたいで。(『黒いヴィーナス』)

 あとセシル・ローズの映画もあるみたいなのですが、英語版しかない。
それからマタベレ戦争(現ジンバブウェ・ザンビア侵略戦争)の映画
『シャンガニ・パトロール』も英語版のみ。気になります。

★さて今回も引き続き、ひかわ玲子さんも原稿を寄せてくださいました。
ありがとうございました!

 それから、構成の相談にのってくださったHさん、Mさん、ありがとうございました!
 表紙と目次が大事だということを思い出させてくれました。
けっこうがんばったつもりです。

 それからいつも地図とかのお世話になっている中原さんが。
『ジャングル大帝』の風景にこだわっているなら、
レオとか、動物のカットが欲しいよね。
とボソッと言ったんですよ。
それで、またたまたま、動物生き物大好きという人がいるという話を思い出し。
駄目もとで聞いてもらったら、二つ返事で描いてくださって!
 かわいいです! ありがとうございました!

 今回も亜神さん、お忙しいところぎりぎりに
入魂の表紙絵をあげてくださり、ありがとうございました!

 中原さんにも、やはりどうしても彼女の描いた地図が欲しくて、頼んでしまい。
幸いだいぶ復活して、いっぱい描いてくれました!
 表紙もお任せしちゃいました。
本当にありがとうございました!
 皆様のご協力あっての本でございます。

★というわけで、未だにアフリカを彷徨っています。はい。
 次は『アルジェの戦い』(アルジェリア)、
『砂漠のライオン』(リビア)、
『風とライオン』(モロッコ)の予定ですが。
その後は『愛と野望のナイル』『スタンレー探検記』…
 アルジェリア生まれのカミュの自伝が映画になったというので、
これもDVDが出たので、観てみました。
悲しいまでの共存の夢が痛々しいです。(『最初の人間』)

★ところでアフリカ映画を探していて色々と面白そうな中東映画も見つけてしまいました。
『ロスト・キングダム スルタンの暦』
(現代のアメリカから11世紀のペルシアへ。オマル・ハイヤームの話!)

『13ウォーリアー』
(マイケル・クライトンの『北人伝説』の映画化。
10世紀の北欧。辺境の地を訪れたイブン・ファドラーンの話!)

『オルド-黄金の国の魔術師』
(14世紀のモンゴル帝国内の一国、金帳汗国( ジョチ・ウルス) を
舞台にしたロシア製の歴史ドラマ!)

『ダイダロス 希望の大地』
(18世紀のカザフスタン。ジュンガル国との戦い)

『レッド・ウォリアー』
(18世紀のカザフスタンの英雄を主人公にした歴史劇。
フランス/ カザフスタン映画)

『アレクサンドル-ネヴァ大戦』
(歴史に残る大激戦“ネヴァの戦い”を破格のスケールで描く)

『アレクサンドル・ネフスキー』
(中世ロシアの英雄、アレクサンドル・ネフスキーの活躍を描く
セルゲイ・エイゼンシュテインの映画)

「君のためなら千回でも」
(アフガニスタン人の小説の映画化。
ソ連とタリバンに翻弄されるアフガニスタンの過去と現在を見せる)

『イラク-狼の谷』
(トルコの元スーパー諜報員ポラットが
駐留米軍をボコボコにするトルコ映画)

その続編『パレスチナ―狼の谷』トルコ版ランボー。

 もう、こんなマイナーな映画ばかりあったなんて! 
しかもツタヤに! 感激です!

★『永遠の0』『ホビット2』も素晴らしかったです。
 『ウィンターソルジャー』も面白かったです。

★最後になりましたが、ぜひご意見などを聞かせてください。
手さぐり状態なので。
それでは、だんだん先のことがわからなくなってきていますが、
またお会いできますように。

インシャッラー。      2014年8月


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