アッサラーム・アレイコム
 ご機嫌、如何でしょうか。
本日は寒いところ、お買い上げ下さり、または立ち寄ってくださって
本当にありがとうございます。
当方、超ドマイナーなイスラーム・サークルでございます。
以前は歴史の隅っこで細々とやっておりました。
ここ数回ほど旅行で参加させていただいております。
 今回もまた『そうさいこうか』さんのご厚意に甘えて、
委託させていただけることになり、お邪魔しております。
 冬の新刊はありませんが、よろしければどうか、しばし、おつきあい下さいませ。

★さて。実は紹介してくださる方がいて、『イラク草紙』がなんと
本屋さんに並びました!
といっても今のところ三軒だけですが。
西荻窪の信愛書店さん、神田神保町の有名なアジア文庫さん、
そして知る人ぞ知る自費出版専門の新宿の模索舎さん。
 ここに至って、はじめて気づいた重大な欠陥。そう。背表紙がなかったんです。
失敗しましたね。こんな事態は考えていなかったので。
(それで急遽、作りましたとも。大騒ぎして何とか、でっちあげました。
ちょっと大変でした)
 アジア文庫さんには『ペルシア遊記1』も置いていただいております。
 お近くにおいでの際はぜひ覗いてみて下さいませ。
(アジア文庫・模索舎はホームページもあります)

★イラクはもう泥沼化した状況になっているようですね。
 パレスチナもとうとうアラファト氏がお亡くなりになってしまって、どうなるのでしょうか。
 旅行というものは、いかに平和の恩恵であるかを、しみじみと感じざるをえません。
 もう中東への旅行はできなくなるのでしょうか。

★イラクといえば、かの国のウード奏者ナシール・シャンマの来日コンサート、
行ってきました。当日券、並んで。かなり前衛的な演奏で意外でした
(形式がどことなくパコ・デ・ルシアに似ていると思ったのは気のせいでしょうか)。

★その彼を招聘したのが、国際交流基金というところで、
最近、「中東理解講座」というシリーズをやっていますね。
一回目は私もがんばって行きましたが、秋にやった二回目は垂涎ものだったのに、
まったく時間が取れなくて挫折。
新年に三回目があります。
今度は『イランを知ろう』とか『スーフィー』の講座がありますよ。

★「ヨルダン展」はカタログがすごかったです。これ一冊で歴史と遺跡が完璧。
むちゃくちゃ力(も愛も)入ってます(実はほとんどこれを買う為にいったようなもの)。
さらに売店で、また変わったものを見つけました。
『アラブ・アフリカ料理本』。
それも各国大使夫人のレシピの集大成! なんでこんなすごいものがあるの?

★料理といえば、秋に用があってまた京都に行ったのですが、
前回見つけながら、入れなかった
ペルシア料理 『カスピアン・キッチン』に行ってきました。
ペルシアといっても、北西のトルコに近いアゼルバイジャンのコックさんでした。
なるほど。それで「カスピ海」なのね。
 おいしかったです。羊の苦手な私が、バクバク食べてしまいました。

 京都名物の豆腐料理もおいしかったですよ。
前回はおばんざいばかり食べてましたが。
ああ。一軒だけ、スペイン料理店に入りましたね。『ティオペペ』。
不思議な味でした。スパイスをふんだんに使っていながら、和食のように食べやすくて
(スペインらしくないと言ったら怒られました)。

 京都には日本で唯一というスロヴェニア料理屋とかインカ料理屋などもあるそうです。
次に行くのが楽しみ。古い町家もいっぱい回りました。
いいですねえ。住みたくなってしまいました。

★帰りに大阪の民族学博物館でやっていた
『アラビアンナイト展』も寄る予定だったのですが、
時間がなくなってしまいました。残念です。

★料理に戻ると、東京での最近のおすすめは、西日暮里の『ザクロ』でしょう。
これもペルシア料理ですね。なんといっても「食い倒れコース」がすごいです。
ギブアップするまで、料理が出てくるんですよ。
それがまた、おいしいんですからたまりません。
六本木の『アラジン』もおいしいペルシア料理でした。
がんばっていますね、ペルシア料理。

★そうそう。京都では古本屋でも収穫がありました。
十年以上も探し続けていたワットの『イスラーム・スペイン史』を入手!
行方不明だった伊東忠太の大倉別邸の写真が載っている本も見つけました。
もう感激です。
もう一冊。長年探していた本が、こちらは復刻されました。
ドレの『Spain 』!
『翡翠楼3』(二八ペー ジ)に掲載した絵の原典です。
前に神保町の洋古書屋さんで古い再版本を見つけたのですが、
これがばかでかくて高くって、とても手が出ませんでした(確か十万くらい)。
一度廉価版が出たのですが、前半のみで、
後半の肝心の私の欲しい部分はまったくカット。泣きました。

 復刻といえば Avennes『Arabic Art』という本も出ました。
やはり神保町で(三巻本の)一冊だけ安売りしていたのを見つけました
(ええ勿論買いましたとも)。
一九世紀の銅版画って素敵なのがいっぱいあるんですよね。
デュルフォイ夫人の本とか、パスカル・コステの本とか。
こちらも探しているんですけど、なかなか見つかりませんね。

★そういえば夢枕漠が、なんと『シナン』を書いていたんですね。
全然知りませんでした。友人に聞いて、びっくりしました。
(でも読んでみて、個人的にはちょっと欲求不満。
何というか、肝心の部分がすぽんと抜け落ちているような気がして…)

★映画です。あまり評判は良くなかったようですが、 『キング・アーサー』、
泣きました。私弱いんです。こういう話。

★最後にカメラの話。シグマのレンズがイカれました。
撮影中、突然。こんなこと、ニコンでは一回もないのに。
安いレンズは、しようがないのでしょうか。

最後になりましたが、よろしければご意見などを聞かせていただけるとうれしいです。
手さぐり状態なので。
それでは来年はお休みするかもしれませんが、またお会いできますように。
インシャッラー。
                                    二〇〇四年十二月  葉月 悠

    チャイハネ・ひすいろう 13 /2004年12月
     










































 



 































































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