ひすいろう・ちゃいはね二十二

アッサラーム・アレイコム

すみません。去年落ちたペーパーです。
 欧文が多いので、印刷の都合上、横書きになりました。
2年続けて身内に不幸があり、色々とバタバタで、『ペルシア遊記3』が作れませんでした。
これはもう無理と思っていたのですが、
何か、今まで行った旅行のうちで、ネタになるようなエピソードを…と言われて、
まあ、まだ書いていないウズヘクとかカイロとか、チュニジアとか…、メモでも起こそうかと…。

待てよ、そういえば、確か下書きを書き起こしたものがあるはず…。
でもなかなか探せなくて、取りかかれなくて、どうしようかと…。
でもやっと下書きが出てきて、
シリア初回とか、ウズベクとか、チュニジアとか、出てきました。
けっこう使えそうなのがシリアだったのですが、
チュニジアもまあまああって、2回分20枚と。 最近話題になったし、ちょうどいいかなって。
99年と02年ですが。

でもなかなか動き出さなくて、どうしよう…。
それが、不思議なことに、中原さんが地図を描いてくれる、それも歴史地図も。
という話になって、急遽、何かが降りてきました。(笑)
いや、まじで(笑)。急に走り出しました。
なんなんだ〜! (何故? …つくづく歴史地図が好きなんだな。自分。(笑))

地図がいいのはロンプラとアナヤ。一番詳しいのはラフガイド
Lonely Planet Tunisia David Willett (1998/07)
Rough Guide Tunisia Daniel Jacobs 5th Ed. 1998
Anaya Tunicia 1991 Espana

ちょっと今回は間に合わなかったのですが、本編では歴史地図を載せる予定です。
それで、資料をひっくり返していたら、
旧・新石器時代の遺跡もあり、ヌミディア、フェニキア、カルタゴ、ローマ、
ヴァンダル、ビザンチン、アラブ、アグラブ(独立)、ファーティマ、ズィール(独立)、
ムワッヒド、ハフス(独立)、バルバリア海賊、オスマン・トルコ、独立政権、
フランス植民地、そして独立。
なかなか苦悩の歴史を乗り越えてきた国なんですね。

 歴史地図では
ラルース世界歴史地図 木村尚三郎 (翻訳) 、ぎょうせい 1991
アジア歴史地図 松田寿男 (編集),森鹿三 (編集) 平凡社 1966 、
イスラーム歴史文化地図、マリーズ・ルーズヴェン、アズィーム・ナンジー【訳者】中村公則
悠書館 2008
Historical Atlas of the Islamic World David Nicolle 2003 Mercury Books
 大英博物館で見つけたもの。
Historical Atlas of the Middle East G.S.P.Freeman-Grenville,Lorraine Kessel
Simon & Scuster 1993
 ネットで見つけたもの。
Atlas Historico Integral SPES 1988 Espana
 以前スペインに行った時に見つけたもの。
なんて地図を眺めていると、幸せな気分に…。

今回、つい気になって、チュニジアの歴史のざっと読んでみました。
まず昭文社のガイドブックの巻末。
マグリブとして見開き2ページに実に完結にまとめられていて、まず入門としてはベスト。
エアリアガイド 155 モロッコ・アルジェリア・チュニジア 1992 昭文社

それから歩き方の歴史欄。これももう少し詳しく5ページ。全体を把握するのにはいいです
ね。地球の歩き方110 チュニジア 1999-2000

それと楽天舎の歴史項。27ページ。
これは現地の考古学者・歴史学者の翻訳もあって、詳しい。
チュニジア 楽天舎書房 1998

そして
新版世界各国史8 西アジア史1アラブ 佐藤次高編 山川出版社 2002年
「西アラブ世界の展開」(私市正年)
「オスマン帝国治下のアラブ地域−北アフリカ」(私市正年)
「近代のアラブ社会−北アフリカ」(加藤博)

世界現代史17 アフリカ現代史5北アフリカ 宮治一雄 山川出版社 S53年
「マグレブ諸国の形成」「近代化と植民地化」
がわかりやすかったです。

地中海の一部で、中心に位置して、イタリアの南で、
マグリブ諸国の一部で、アルジェリアとリビアに挟まれて。
何か、色々な噂も飛びかっていますが、
革命の行方、うまく立ち直ってくれることを切に祈るばかりです。

あんなに平和だったのに、夕暮れはもう違う色?
せめてこの月明かりの下で 静かな眠りを

******
ついでにチュニジアの本を何点かご紹介。
TUNEZ  Guias Acento-Gallimard 1995
フランスのガリマール社が出版する「Guide GALLIMARD 」の日本語版として、
同朋舎出版から「旅する21世紀ブック―望遠郷」シリーズとして何点かは出ているもの。
図版が豊富で見てるだけでも楽しいです。
これはスペインで見つけたスペイン語版。

TUNISIE. Carrefour des civilisations
Jacques FONTAINE et Pierre GRESSER (photos de Nicolas FAUQUE) ACR Edition 2000
やはりフランスACR 社の写真集。さすがモト宗主国。
各地の見どころの写真を網羅。写真も綺麗。本も大きくて厚くて重く、値段もいいです。

現地で確保した写真集。
Medinances Eight faces of old Tunis
Association de Sauvegarde de la Medina de Tunis
Alif-Les Editionsde la Mediterranee 1998
チュニスの8つの顔
< 古い( 迷宮) ・神聖なる( 信頼) ・科学( 学習) ・秘密( 家庭) ・
驚き( 町の生活) ・起動( 仕事) ・お茶目な( 余暇) ・高価な( アラベスク)>
建築だけでなく、人々の生活空間の一瞬も。

Maison de la Medina Tunis   Jamila Binous,Salah Jabeur Dar Ashraf Editions 2001
チュニスのメディナの伝統的民家

Medinas traditional architecture of tunisia
Serge sentelli Dar Ashraf Editions  1992
チュニジアの伝統的建築
主にチュニスとマハディアのメディナの分析、
宗教建築、商業施設、公共施設(モスク・マドラサ・霊廟・商館・ハンマーム)、
私的空間−伝統的民家、現代の民家。地図と図面あり

こちらも現地で入手したもの。
Monuments Andalous de Tunisie  Abdelhakim Gafsi
Agence Nationale du Patrimoine 1993
チュニジアのアルダルシア様式記念建造物
この本があったから、2回目にアンダルシア人の遺跡を回れました。

Les Fortifications en Tunisie   Neji Djelloul
Ministere de la Culture 1999
要塞の図面と写真集♪

La Tunisie au rythme des estampes du ]X au ]\ Siecle
Zouhir Chelli 1992
15〜19世紀の銅版画
大好きな古い銅版画や絵図を集めたもの♪

アフリカ大陸歴史地図 サムエル・カスール 大陸別世界歴史地図5 東洋書林 2002年
チュニジアの歴史地図を探している時に、借りた本

アルジェリアを知るための62章 私市正年/編著 エリア・スタディーズ73 明石書店 2009
リビアを知るための60章 塩尻和子 エリア・スタディーズ59 明石書店 2006
やはりチュニジアの隣国として、というか、かつては一緒だったこともあり。歴史的には切
り離せない。

地中海のイスラム空間―アラブとベルベル集落への旅 (建築探訪)
森 俊偉 (著) 丸善 (1992/09)
この本はなんとなく知っていたのに、チュニジアの本だと気づかなくて…。
アラブの住まい〜チュニス、スース、ケロアン、シディ・ブ・サイド、ハマメット
ベルベルの住まい〜タクルーナ、マトマタ、シェニニ、クサール・ウレド、デバブ
が載っています。

アフリカ全史 那須国男 第三文明社、1995.2
<1971年の第一回『アフリカ年鑑』発刊以来、
ただ独り同年鑑の執筆、編さんに携わってきた著者が、
一冊読切本として書き下した四半世紀にわたる労作業の結実。アフリカ史年表付き。>

                                        2011年8月


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