アッサラーム・アレイコム
ご機嫌、如何でしょうか。本日はお暑いところ、お買い上げ下さり、
または立ち寄ってくださって本当にありがとうございます。
当方、マイナーなイスラーム文化(建築)のサークルでございます。
以前は歴史のすみっこで細々とやっておりました。
最近はもっぱら旅行で参加させていただいております。
よろしければどうか、しばし、おつきあい下さいませ。

いやあ今年も暑いですね。東京で連日30度以上なんて信じられません。
脳味噌も体も溶けてしまいそうです。

★さて。またまた紹介してくださる方がいて、『イラク草紙』がなんと
「青山ブックセンター」にまで並びました!(Kさん、ありがとうございました)
これで西荻窪の信愛書店さん、神田神保町のアジア文庫さん、
そして知る人ぞ知る自費出版専門の新宿の模索舎さんに続いて四件目です。
(アジア文庫さんには『ペルシア遊記1』も置いていただいています)
お近くにおんでの際はぜひ覗いてみてくださいませ。
つくづく、いつも親切な方に助けられていると感謝しております。
(2006年夏以降,信愛書店・アジア文庫のみです)

★ところで。今回の新刊『ヤズド』、素っ気なくてすみません。
タイトルも考える暇もなく、カットも間に合わず、見切り発車で出してしまいました。
いや。正直出せるとは思いませんでした。奇跡です。
亜神さんが一日で表紙と扉を描いてくれました。
ご自分の本で忙しいというのに、『そうさいこうか』の中原さんにも泣きついて
地図を描いていただきました。(さらにホテル事情まで)

私の原稿は何を隠そう、もう○年前のもの。
今回とても新刊を作る時間がなかったので、昔の原稿を引っ張り出しました。
読み返していると直したくなるのを必死に我慢して。
これはまだ、『アジア横断』も『地球の歩き方』も出てなかった頃、
2度目のイランから帰ってきた勢いで、
「次はヤズドだ!」と意気込んで調べた資料です。
英語の『ロンリープラネット』や『ナゲル』を泣く泣く辞書を引いては、
何度投げ出したくなったことか!
翻訳をやっている北原唯さんや中谷さんが助けてくれなかったら、
途中で挫折していたでしょう。本当に感謝しています。

チラッと見た時はページ数も少なくて、簡単だと思ったんですよね。
中原さんが写真も貸してくださるというし。じゅあ楽勝じゃん!…て。
こんなにページが多くて大変なことになるとは…。
でもマイナーな町なので、あまり資料がありません。
現地に行ってもいないなので不確かなこと間違いなし。
(行きもしないで本を作るなんて、なんて奴)
情報をお持ちの方がいらっしゃったら、お恵みくださいませ。
本当は『ペルシア遊記2』か『エスファハーン特集』を作りたかったんですけどね。
(時間があれば)

★そうそう。住所が変わりました。引っ越したんです。しかも夏のお祭り直前に。
台風がうろうろしていてはらはらしました。(前夜に通過してくれてホント助かりました)
もう大騒ぎです。
本当は春くらいに移動できるかなと思っていたのに、引っ越し先に色々問題があって、
遅れに遅れました。
本の箱詰めにも2か月かかったから、ちょうど良かったのですが。
書庫の5年分の埃で死にそうになったりもしました。
でもやっと引っ越したら、電話は通じないわ、TVは見られないわ、
灯のない部屋はあるわ、…。色々ありました。
今まで引っ越しは9回しましたが、最初と今回が一番大変でした。
特に今回は、もうこれでもかというくらい、色々と重なって、死ぬかと思いましたよ。
新居(といっても古いですが)は日当たりが良すぎて、
朝8時に太陽に起こされ(カーテンレールもない!)、
夜10自には回りが寝静まるという、たいへん健康的な所です。
(夜更かしの自分には贅沢すぎ)でもとっても気に入っています。
(だって一目惚れだったんですもの)

★この半年で映画に行ったのは一つだけ。
『アレクサンダー』も『サハラ』も見損なったのに、何故か
『亡国のイージス』を見にいってしまいました。
しかもナマ真田広之と佐藤浩一が見られるという試写会の県をもらったので、つい。
はじめて見ました。やっぱりオーラが違いますね。
映画も真田さんが実にオイシイ役で、久々にアクション満載、
大活躍だったのが嬉しかったです。
佐藤さんも地味な役なのになんであんなに色っぽいわけ?(そう思ったのは私だけ?)

真田広之といえば、少し前にビルの窓から空を飛んで家に帰るという
CMに出ていたのですが、あれが大好きでした。

★久々といえば、これで最後のツアーだという噂の
パコ・デ・ルシア(スペインのフラメンコ・ギタリスト)が来日しました。
年がいもなく唯一追っかけをする人なのですが、
これもまた引っ越し直前という凶悪な日程。でも行きましたとも。ええ。
 なんか年取りましたねえ。
と初日は思って哀しくなっていたのに二日目には見事復活!
 ノリノリでした。だからこの人は油断できないんですよ、ホントに。
 で最終日はまたかなり変わったアレンジでした。
こうも全部違うのははじめてです(ここ数回しか見ていませんが)。
楽屋待ちして会えなかったのも。

★音楽といえば、日本で日本人の本格的なサズやドタールの演奏を聴けるとは
思っていなかったので、大平徹さんという方のライブに誘われた時は感激しました。
西荻窪(なんと信愛書店のすぐ近く!)や
中野でだいたい毎月ライブをやっているというのです。
まだ聴いていないけど、ウードも素晴らしいそうです。けっこう通ってしまいそうです。

★そうそう。前から友人に誘われていた「フーデックス」なのものについに行ってみました
「世界の食の見本市」。中東の国もけっこう参加しているというので。
いるわいるわ。
チュニジア、エジプト、モロッコ、イラン、トルコ、スペイン、インド、アイルランド…。
とても全部回りきれませんでした。まるでどこかの夏と冬のお祭りみたいでした。
試食・試飲だけでお腹一杯になって、ハーブやスパイス、ホンムスの缶詰など、
しこたま戦利品をかついで帰りました。
 念願のモロッコのミントも確保したのですが、委託業者しかいなくて、
肝心のミント・ティーの作り方は聞けませんでしたが。

★それから冬にちょっと岩手へ行ってきたのですが、古民家をいっぱい見てきました。
みちのく民俗村、角館、花巻…。
なんでこんなものが好きなのだろう。でも好きなんですよね。
時間があれば秋田市や酒田市にも行ってみたかったのですが、今回は無理でした。

★あと前から行きたかった「岡山市オリエント美術館」にもやっと行ってきました。
何故か美術館案内のやカタログだけは古本屋で見つけて持っているのに、
なかなか行けなかったんですよね。いやあ良かったです。
学芸員の方もとても親切で、展示の仕方も工夫してあって、保存状態もいいものが多いし、
色々面白そうな講習会をしょっちゅうやっていて、遠くて行けないのがすごく悔しい。
 それにパンフレットやグッズも凝っていて、
バックナンバーをごっそり買い込んでしまいましたよ。
しかも「中近東文化センター」から売られた
「ニムルドの精霊」のレリーフのグッズがすごい! 
Tシャツにマグカップにペンダント! 欲しかったんですよ、こういうの! 
他にも色々あって、時間があったらもっと散在していたこと間違いなし。
侮れません。羨ましい。

★最後になりましたが、ぜひご意見などを聞かせてください。手さぐり状態なので。
それでは、またお会いできますように。
インシャッラー。
                                     二〇〇五年八月  葉月 悠

    チャイハネ・ひすいろう 14/2005年8月
     










































 



 

















































































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