アッサラーム・アレイコム
 本日は寒いところ、お買い上げ下さり、または立ち寄ってくださって
本当にありがとうございます。当方、超ドマイナーなイスラーム・サークルでございます。
 以前は歴史のすみっこで細々とやっておりました。ここ数回ほど旅行で
参加させていただいております。今回は新刊はありません。
 またまた『そうさいこうか』さんのご厚意で委託させていただけることになり、
お邪魔しております。よろしければどうか、しばし、おつきあい下さいませ。

★予定通りなら、ここでやっと出来ました、イラク本!
 と言えるはずだったのですが……。すみません。出来ませんでした。
『そうさいこうか』さんとの合同誌・イラク本の改定版…は間に合わず、
またまた途中経過のコピー本となってしまいました
(やっぱり私が夏にこき使ったのがいけないのでしょうか)。
それも上下に分冊。コピー本の限界を越えました。
それでも亜神さんのイラスト、増えてます。
上巻の表紙は中原さん。がんばっております。ありがとうございます。
まだ増えるとの噂が…。夏には完成版が出せる…といいなあ。

大沼先生、深見先生、O先生、N先生、H先生、貴重な資料提供
ありがとうございました。
 でも未だに消化不良状態で申し訳ないです。
 すっかり泥沼状態です。でもページ数の都合上、この辺が限界だから
諦めろと言われました。

★イラクは悲惨な状況になる一方のようです。劣化ウラン弾の被害も心配です。
 ついに日本人の死者が出たというニュースが流れた時、私はカイロにおりました。
帰ってきたらフセイン逮捕のニュース。今度は自衛隊派遣…。
 まさに『軍靴の響き』が近づきつつあるようです。
 旅行というものは、いかに平和の恩恵であるかを、しみじみと感じざるをえません。

★さて。不穏な間を縫うようにして、エジプトへ行ってきました。はじめてです。
実はエジプトに関しては、色々と怖い噂をいっぱい聞かされて、
ずっと避けていたのですが、今回、覚悟を決めて行ってきました。
 ずっとカイロにいました。十日間。
「どうして?」 と皆に突っ込まれました。             
「なんで? ピラミッドにも王家の谷にもルクソールにも行かないの?」
 いやはや。皆さんの反応の違いに驚きました。今までは、
「それ、どこ?」
 という反応しかなかったのに、なんて違い! 雲泥の差ですね。
いやあ、エジプトって本当にメジャーなんですね。
それにしては旅行会社のパンフレットが異様に少ないし、
ガイドブックもトルコより少ないんですけど(やはりルクソールの事件の後遺症と
イラク戦争のせいなのか)。
 いやあトルコはがんばっていますね。今年は「トルコ年」だそうで。
トルコ・レストランに行く度にベリーダンスをやっていました
(学生のバイトのようでしたが)。
 それなのに先月のイスタンブルでのテロ事件で、トルコ航空の予約の
ドタキャンのラッシュが起きたそうです。
私も行く直前だったので焦りました(KLMにしといてよかった)。

★さて何故カイロ・オンリーだったかというと、カイロにも有名なイスラーム建築が
沢山あって、以前から見に行きたかったんです。
特にマムルーク時代の爛熟期のミナーレットとドームが素晴らしく、
文様にしても、いいなと思うとエジプトということが多かったんです。
 でも行ってみたら、修復ラッシュでお目当ての半分くらいが閉鎖していました。
なんでもイスラーム地区が『世界遺産』に登録されたのだそうです。
 それでもとても回りきれませんでした。数が多い上に散らばっているので。
カイロって広い!
 古代エジプトはやりだすときりがなさそうなので、今は置いてあります。
スフィンクスとピラミッドだけはちょっと見てきましたが、
考古学博物館は宿の目の前だったにもかかわらず、ついに行けませんでした。
 でもベリーダンスは見てきました! あんまり素敵だったので、
やみつきになりそうです。バックの民族音楽の演奏が最高でした。
 料理もおいしかったです。コシャリはエジプト風丼(味はほとんどハヤシライス)だし、
フール(豆の煮物)やターメイヤ(そら豆コロッケ)のおいしかったこと!
  おなじみのホンムスやターヒナ、豆スープ、ミントティ。
 メニューに白いライスがあるのには感動しました。

★料理といえばこの間バビロンの会でイラク料理会というのがあったので
行ってきました。これもまた美味でたまりませんでした。
コフタ(ミートボール)があんなにおいしいなんて! 
バーミヤ(オクラ)スープも絶品でした。それからトルコ料理にもあるドルマ。
おなじみのホンムス。また行きたいです。

★そうそう。ニコンUは旅行前にもうイカれてしまいました。
やっぱり私のように乱暴な扱いには向いてないようです。
U2はマニュアルレンズでもシャッターが下りるだけでした。
やっぱり軽いカメラは私向きではないということなのですね。
というわけでF601が復帰しています。今回もよく働いてくれました。

最後になりましたが、よろしければご意見などを聞かせていただけるとうれしいです。
手さぐり状態なので。それではまたお会いできますように。
インシャッラー。
                                   二〇〇三年十二月 葉月 悠

    チャイハネ・ひすいろう 11/ 2003年12月
     




















































































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