アッサラーム・アレイコム
本日は暑いところ、お買い上げ下さり、または立ち寄ってくださって
本当にありがとうございます。
当方、超ドマイナーなイスラーム・サークルでございます。
以前は歴史のすみっこで細々とやっておりました。今回も旅行本を作ってしまったので、
ここ数回ほど旅行で参加させていただいております。
よろしければ、どうか、しばし、おつきあい下さいませ。
★ついに出しました、イラン本。もう随分古くなってしまいました。
数えてみたら十年前なんです、最初に行ったの。
それから六年前に二回目。いい加減賞味期限切れですよね。
迷ったのですが、何せトラブル満載のツアーで、まさに旅行本のためのネタ
盛り沢山だったので、友人のしつこい勧誘に負けました。
お気に召していただけるといいのですが。
ついでに写真集や絵ハガキなんかも作ってみました。
(こんなに作ってどうするんだ)
今回は出血大サービスです。祝・10回記念で600円の新刊を500円。夏コミ限定。
とっても迫力のイラストを描いてくれた亜神さん、ありがとうございました。
13枚も描いてくれました。扉の王の広場なんか、細かい所がわからなくて
苦労していました(調べさせられるのは、私なのですが。いえ、文句なぞあ りませんとも)。
17ページのコムの絵は深見先生の提供してくださった本の写真がなかったら、
とてもできませんでした。コムは本当に資料が少なくて苦労しました。
あんまり綺麗なので、つい表紙にお金をかけてしまいました。
きらびきの紙なんて、はじめてでドキドキです。
丁寧に仕上げてくださったプリント・アウトさん、ありがとうございました。
それからすごかったのは『そうさいこうか』の中原さん。
コムのアバウトな地図からよくもここまでおこしてくれました。
地図だけでなく、図面やカット、マルリクの黄金杯とシアルクの壺まで描いてくれました。
裏表紙と表2・3の地図はすべて中原さん。図面も21点。さらに四コママンガまで。
ありがとうございました。
私の話を聞いてネームをおこしてくれたASAKAさんにも感謝です。
★さて、ついに起きてしまったアメリカのイラク攻撃。博物館盗難事件。
どんどん泥沼していく状態はパレスチナやアフガンも…。
アメリカに引きずられる日本も人事ではありません。
じゃあイラクってどんな国?
ふと見回してみると、トータルな歴史とか遺跡を扱った本が出ていないじゃないですか。
イラクというとフセインのことばっかり。
フセインの前の長い歴史と遺産があるというのに。
それでまたまた『そうさいこうか』さんと合同本を企画しました。
予定では中原さんが近代・前代史をまとめて、私が遺跡の紹介。
どっかで見たような、ワンパターンですが。
ところが私がイラン本(地図と図面)で鬼のようにこき使ったため、
中原さんの原稿が間に合わなくなってしまいました。亜神氏もダウン。
博物館略奪の件や遺跡の新しい情報など、せっかく資料をお借りしながら、
役に立てられなかったのは私です。消化不良を起こしてしまい、一度は断念したのです。
でも何人かの人達が、できたところまででも出したほうがいいっていう、
誘惑に勝てなかったのは私です。ぎりぎりまで悩みました。途中で弱音も吐きました。
もともと無謀なのはわかっていたのですけどね。やっぱり無謀でした。
ヨレヨレになりました。穴だらけです。すみません。
冬には中原さんの原稿とも合わせて、私の方も手直しして、もうちょっとまともなものを
ご用意したいと思います。
今回はテスト版といいましょうか、速報版(何が?)といいましょうか、
ということでお許しください。
博物館の件は『バビロンの会』というホームページに詳しいので、そちらをご覧ください。
http://www.d7.dion.ne.jp/ babylon
★今回はイスラーム建築の深見先生に大変お世話になりました
(出会いはもう、運命のようでした。いえ先生にはご迷惑だったかも)。
王の広場や、コムやカーシャーンの地図、貴重な古い資料とか、
沢山見せていただきました。
珍しいイラクのイスラーム建築の資料も、見せていただきました。
イラク考古学のO先生やN先生やH先生にも、最近の貴重な資料とか、
古い高価な本とかを、たくさんお借りしました。本当にありがとうございました。
今回は間に合わなかったのですが、冬までには、加筆修正してお届けしたいです。
★イランの資料で一番役に立ったのはポープの『ペルシア建築』と
マセソンの『考古学ガイド』でした。エスファハーンの本も今頃出るなんて。
探している時はなかったのに。でもうれしいです。
それに比べるとイラクの本てほんとにないですよね。苦労しました。
ロンプラも出していないし、ましてや『歩き方』は勿論。
やっとインターネットで2冊見つけました。
うち1冊は仏語版。でもこっちの方が詳しいんですよ。
結局写真が豊富なのは昔、イラク航空でもらった独語版。泣きたくなりました。
★冬に中近東文化センターの古代イラン講座にかよいました。
むちゃくちゃマニアックな話題ばかりで、楽しかったです。
はっと気がつくと伊東忠太展もやっているじゃないですか(ワタリウム美術館)。
びっくりしました。
★今年のミネラル・フェアはひざひざに大収穫でした。
緑色のトルコ石を見つけて、感激しています。とっても綺麗な色なんです。
★世田谷でウズベク料理講座があったので、行ってみたのですが、
いやあ、百聞は一見にしかずとはよく言ったものだと感心しました。
油の使う量が半端じゃないんです。プロフにしても、ラグマンにしても、
1リットルくらい平気で消費。ドボドボ。油でゆでてるんです。ひええぇ。
これじゃあ、お腹を壊しても無理ないや。納得しました。
★カメラ、せっかくニコンUを買ったのに、ニコンU2が出たではないですか。
こっちはマニュアルレンズも使えるんですよ。ひどい。散々悩んで、やっと買ったのに。
★私の大好きなギャビン・ライアル氏がお亡くなりになってしまいました。
全作品をちゃんと買って愛読してしている2人のうちの一人だったのに。
本当に寂しいです。ミステリ・マガジンで追悼特集もやってもらえないなんて。
★私事ですが、『日本全国おすすめユニーク美術館・文学館』(新人物往来社・四月刊)で
4か所ほど案内させていただきました。
それから深見先生の『イスラーム建築の見かた』(東京堂出版)で写真を数点、
載せていただきました。写真が沢山載っていて、とてもディープな本です。
興味のある方は覗いてみてください。
最後になりましたが、よろしければご意見などを聞かせていただけるとうれしいです。
手さぐり状態なので。それではまたお会いできますように。
インシャッラー。
二〇〇三年八月
チャイハネ・ひすいろう 10/ 2003年8月
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