アッサラーム・アレイコム
 本日は暑いところ、お買い上げ下さり、または立ち寄ってくださって
本当にありがとうございます。
 当方、超ドマイナーなイスラーム・サークルでございます。
 今までは歴史のすみっこで細々とやっておりました。
また旅行本を作ってしまったので、前回より引続き、旅行で参加させていただいて
おります。どうか、しばし、おつきあい下さいませ。

★まず、予告(CD-ROM版) に反して申し訳ありません。
申込書を書いていた時点では、『アル・アンダルス遊記−グラナーダ』を出すつもり
だったのです。冬コミで、声をかけてくれた方がいたもので。
「『グラナーダ本』まだですか?」って。
すごーく嬉しかったんです。だから完全にその気になっていたのです。
 ところが。その後で、「なんでシリアの続きじゃないの?」と立て続けに怒られまして。
とっても悩んだんです。でも気弱な私は結局流されてしまいました。
 もし、予告を見て『グラナーダ遊記』を目当てに来てくださる方がいたら、
本当に申し訳ありませんでした!(シリアの次に絶対出します)
 でもこれに懲りずに、ぜひまた声をかけて下さい。優柔不断なので、言われると、
コロッと予定が変わったりします。けっこういい加減にやっているので。
(ただ、イランに関しては、ちょっと事情があって、すぐには出せない状況ですが
−イランファンの方、すみません!)

★というわけでシリア本第二弾です。
ついに行ってきました、アブドル・ラフマーンの故郷ルサーファです。
 う〜ん…。それにしても毎度のことながら、直せば直す度に枚数が増えていくのは
何故なんでしょう……。
 最初は(準備号の書式40×30で)19枚だったんです。
これならコピー本も楽勝って思っていたのに。それが気がついたら29枚に。
さらに38枚に(四百字で57枚・86枚・113 枚)。
どんどん恐ろしいことになっていくではありませんか。
 しかもイラストは増える、写真もある、入れたい図版も増える、地図も増える……。
真っ青になりました。
 やっとなんとか、40枚に詰め込みました。ぎゅうぎゅう詰め。切り貼りだらけ。
部分的に字も小さくなってしまい、図版も写真も全部入りきらなかった。
地図も、予定が変わって地名が入りきらなくなってしまいました。
これにはショックです。地図だけは、ちゃんとしたかったのに…。
 それでも結局サラディーンやバイバルス、カラウーン、ロレンス、十字軍などに
ついては書けませんでした。(『赤い楯』で面白い話を見つけたのに…時間切れ)
 完成版はいつか、オフセットで出したいと思っています。
(でもその前に、アレッポ編とアサシンの城・ダマスカス編がまだあるというのに)

★さてさて。亜神さん、完全に暴走状態です。止まりません。なんと今回7枚ですよ!
なんか凄いんですよね。表紙の復元図。
あくまで想像図ですが、跳ね橋、本当はどんなだったんでしょうね。
小説でも色々想像して書くのって楽しいですが、これもまた、資料探しをしていて、
楽しかったです。
 景山さんも、急に予定が変更になったのに、いつも無理なお願い
(今回は『ロレンスを描いて』)を聞いてくれて本当にありがとうございます。
かっこいいです。
 それから地図を描いてくれた『そうさいこうか』の中原さん。
今回も何度も追加追加を出してしまい、本当にお手数かけました。
結局書き直させてしまいました。す、すみませ〜ん。でも素敵です、とても。
 そして写真のアミ製版をしてくれたKさん、感謝感激です。
こんなにきれいにできるなんて!(うち3点のみコピーですが)
 皆さん、本当に感謝しております。今回は絵や写真がかつてないほど盛り沢山で、
とってもうれしいです。

★地図といえば。今まで気がつかなかったのですが、
シリアが出しているシリアの地図には、北西部アンティオキア地方が
シリア領になっています。
(ゴラン高原もですが、これは当然として、すぐに気づきました)
ここは普通、トルコ領になっているのですが、
これが、ちゃんと現在の国境線と2つあって、
現在のラインはあくまで一時的国境線となっているのです。
たしかここは、最後にトルコに取られた地域だったと思うのですが。
(次回図解を予定)
おそらく日本の北方領土みたいなものですね。ちなみに、昔(まだ)ソ連(だった頃)に
行ったとき、税関でグループの一人が地図を没収されたことがありました。
それには千島列島が日本領になっていたのです。
ソ連の地図では、しっかりソ連領になっていました。
 このシリアの地図、ゴラン高原ももちろん、はっきりシリア領になっていました。
これを他の地図と比べるとかなり違います。
特にロンリープラネットの地図は占領されているとはいえ、
すでに明確にイスラエルの領土として記されているのに、
多少違和感を覚えるのは私だけでしょうか。
 もっと面白かったのは、レバノン発行の中東の地図には、イスラエルの文字は
一言もなく、あの地域はすべて『パレスチナ』となっていました。
 いやあ、気がつきませんでしたよ。
 地図ってホント、色々な情報が詰まっているんですねえ。

★本の話をひとつ。大阪のMさんが・『SYRIEN』・という洋書を見せてくれました。
数年前、ダマスカスのシェラトンホテルの本屋で見つけたという。
風俗の図版や写真がいっぱい載っているというので、前から欲しくて探していました。
でも目録で探してもなかったのです。
去年のシリアでも探しまくりました。しかし何処にもありませんでした。
 だめもとで知り合いが教えてくれた・「AD LIBROS 」・というドイツの本屋に
頼んでみたのです。すると1か月もしないうちに、あっさり来たではないですか!
すごい! 何で? どうして? 狐につままれた気分でした。
「きっと倉庫の奥に埃かぶって残っていて、在庫がなくなったって喜んでいるよ」
なんて友人に言われました。

★本といえば。最近、日仏会館の会員になりました。それもこれも、本を探すため。
でも日仏会館にはびっくりしました。
ポンと戦前の貴重本を貸してくれた太っ腹には感激です。さすがフランス!
 さらに驚いたのは、図書館間サービスといって、フランス国内の図書館の蔵書を
取り寄せてくれるそうです。す、すごい! 半端じゃない。感動しました!

★それにしてもフランスは侮れない。ガイドブックでも一味違うのです。
英語版で載っていない情報が載っています。
最初はミシュランの西イングランド(英語版)が大いに重宝しました。
ホワイト・ホースが載っていた本がこれだけでした。
 そしてバースからペンザンスまで、結局これだけを頼りに回ったものです。
 そしてモロッコ。これは仏語版のみでしたが、これに載っているモニュメントや
モスクやマドラサをリストアップしたメモが一番役に立ったのでした。素晴らしい。
 それからチュニジアでは偶然手に入れた・『routard 』・のレストランの紹介が
役に立ちました。さすが食にこだわるフランスだと感心したものです。
 で今回、十字軍の城やアサシンの城、そしてルサーファのモスクが載っていました。

★さらに。どうもクラクの模型がどこかにあるらしいのです。
・『Les Ch teaux des Crois s en Terre Sainte−Le Crac des Chevaliers』・に
載っていた写真には、次のように記されていました。
・"Mus e de Sculpture compar e du Trocad ro"・
 さあ、しかしこれが何処にあるのか、まるでわかりません。
色々調べて、かつてパリに(1878年) トロカデロ宮なるシロモノがパリ万博を
記念して建てられていたということがわかりました。
だがその後(1937年)そこにシャイヨー宮が建てられたとあります。
そしてこのシャイヨー宮には、文化財博物館などというモノがあるのです。
う〜ん、怪しい。どうもこの文化財博物館があやしいのですが。
2003年まで閉鎖中だとか。

★映画の話を少し。『マトリックス』以来、久しく映画を観ていなかったのですが、
友人に勧められてビデオを借りてきました。
『サクヤ』『ジュブナイル』『風雲−ストームライダー』。
いやあ面白かったです。特撮、がんばっていますねえ。
でも『風雲』のハチャメチャさがすっかり気に入ってしまいました。
『ハムナプトラ』『ハムナプトラ2』のいい加減さも好きです。
でも『ベンゴ』の音楽もメチャメチャハマりました。
スーフィーとフラメンコの共演が最高でした。
 この間、珍しくスーフィー音楽のコンサートがあったのに、
チケット完売で行けませんでした。くやしかったです。

★次はとにかくヨルダンに行きたいです。
ヒシャーム宮は無理としても、他のウマイヤ朝の砂漠の宮殿を見ておきたいです。
 新しいレンズも買ったことだし。そうなんです。先日、中古カメラ屋に寄ったら、
ついレンズを衝動買いしてしまったのです。
でも本当は軽い一眼レフが欲しかったんです。
それが、軽いズームレンズに化けてしまいました。
(今までは明るい単体レンズばかり)
というのも最近、旅行の後半になると、体力が落ちてきて、
一眼レフが重くて持てなくなるんです。それで軽いカメラを買うつもりでした。
候補は・EOSkiss・・。ところが、現物を手にしてみて、怖くて買えなかったのです。
あまりにもヤワそうで。
 それからやっと出たニコンU。これも待ってましたとばかりに見に行ったのですが、
同じくすぐ壊れそうで怖くなりました。使い方、荒いので。
で、結局買ったのが軽いズームレンズ。
 28〜80mm/220g, 35〜80mm/180g, 70〜300mm/505g.
 最初のが本命。二番目のは第二希望。ところがあっさり両方あって、
散々迷ったあげく、安いので両方買ってしまいました(予備として)。
ニコンでは奇跡的に軽いレンズで、もう出ていないのです。
これで少しは何とかなるといいのですが。
 最後に『雑学会』の水木さん、前回も今回もカット、感謝です。
 ではまた、いつかお会いできますように。
 インシャッラー。
                                     二〇〇一年八月

    チャイハネ・ひすいろう 6/ 2001年8月
     



























































































































































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